「王子・・・ある1頭の老犬ヒストリー」 [どうぶつ達のこと]
「一頭の老犬ヒストリー」
ここは宮崎県宮崎市の保健所です。
猫のレスキューに宮崎市保健所に行くと、
大きな老犬が、猫達のケージと並ぶようにして
横たわっていました。
元飼い主の持ち込みで
寝たきり、糞尿も寝たまま垂れ流し。
水もご飯も介助がないと口にできない。
立ち上がる事すらできない。
明日か明後日の殺処分場へ運ばれる運命の仔。
それでも職員さんは
酷い床擦れを消毒してあげている。
以前、職員さんが何気におっしゃってた言葉が耳から離れません。
「老犬でも諦めたくないんです。可能性はゼロじゃないから」
そんな姿を見てレスキューする事を決意したのです。
私がこの仔を助けたんじゃないと強く思いました。
この仔の「生きたい」という強い気持ちが、
私を動かしてくれたんだと、この仔の目から伝わってきました。
自宅の方に連れて帰り、ここが老犬の最期の部屋…
そう思っていました。
だけど…
みるみるうちに元気になっていったんです!
そして次の日には自分の足で立ち上がり、地面を一歩一歩確かめるように
自分の足で歩きだしたんです!
「生きる」という事が、楽しくて仕方ない…
そんなワクワクした気持ちが伝わってきます。
でも・・・・・・・・
2013年12月6日
王子…今朝は寝床で脱糞。
後ろ足がたたなくなった。
ごはんも自力で食べなくなった。
王子は、一晩中鳴き(泣き)続けた。
立てなくなった自分の体、歩けなくなった自分の体を、
王子は受け入れる事が出来なかったんです。
そして・・・・・・・
2013年12月9日
「二度、立ち上がった王子」
一時間に一回ペースで、朝まで鳴き続けた。
その都度、タオル補助をして立たせると、
足踏みしながら、自力で歩けるんだと自分を確認していた。
「王ちゃん、凄いわ!ほら、立ってるがね!歩いてるがね!」
これが二日間、朝方にかけて続いた。
翌朝、王子は自力で立った!
立って、自力でドッグランを歩いたんです!
もうダメだと…老いには逆らえないのかと諦めてたのに、
王子は、まだまだ逝けるかと、もう一度立ち上がった!
往生際が悪いのは…
王子じゃなくて、私たちお世話させてもらってる人間だわ^m^
王子、一緒に年越して、また次の年も一緒に年越そうね♪
「動物達の未来のために」より転載。
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