「ゾウの花子とシンデイーローパー」 [ニュース]
1943年 太平洋戦争中に空襲の混乱の中で
どうぶつ園の猛獣たちが逃走した場合、非情に危険だという名目で
上野どうぶつ園の猛獣たちは全て処分されてしまいました。
下の写真は処分される直前に撮られた実際のゾウたちの写真です。
左がワンリー(花子)で、右がトンキーです。
下は餓死寸前で横たわるジョンの写真です。
オスのジョンは餌と水を断たれて、17日目に亡くなり
残った2頭のワンリー(花子)とトンキーは芸をすれば餌がもらえると思い、
飼育員さんの前で覚えている限りの芸を一生懸命に披露したのですが
9月11日、絶食18日後にワンリー(花子)
9月23日、絶食30日後にトンキーは天に召されました。
ウィキペディア「かわいそうなぞう」より
The Asia-Pacific Journal 「Japan Focus」より
この処分は空襲で猛獣が逃げ、
近隣住民が危険に晒されるのを避けるためやむをえなくなされたのではなく、
『戦争の怖さも知らないでいる国民に自覚させる』という精神論のためになされたそうです。
かわいそうなゾウの話の真実 【ファイルH17】2008.09.23より
そしてなお現在も8月15日の“終戦の日”に94歳の現役ジャーナリスト
秋山ちえ子さんによりTBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」の
生放送の中でこの「かわいそうなゾウ」が朗読されています。
SONY MUSIC SHOPより
そして、その朗読がそのままCDとして発売されていますが
【ポイント8倍】【CD】かわいそうなぞう秋山ちえ子(朗読) [ESCL-3087] |
(土家由岐雄原作 金の星社 刊)
このCDには4種類の朗読バーションがあり
4つ目に英語バーションがあり
その英語バーションはなんとシンデイ・ローパーが朗読しているのです。
そして、そのシンデイの印税は売り上げのたび上野動物園に寄付されています。
先日、記事にした
「地震発生直後、日本上空にいたシンデイーローパー」
のコンサートの時にこの2人は再会する約束をしていたのでした。
『かわいそうなぞう』朗読CDで深まる絆。 シンディ・ローパーと94歳のジャーナリスト秋山ちえ子さん
今日もご訪問ありがとうございました。
シンディ・ローパーの件は知りませんでした。びっくりもしましたが、感心しました。
by 川越 (2011-06-25 19:41)
毎年その放送を聴きますが、今年もまたそんな時期になりましたね。
by gillman (2011-06-25 21:44)
シンディ・ローパー
すばらしいですね^^
by shige (2011-06-25 23:26)
二代目はな子は、井の頭自然文化園にて現在も暮らしております。たしか64歳のはずです。
by akipon (2011-06-26 14:48)
素晴らしいお話しですね。
by room7 (2011-06-26 17:00)
辛くて悲しい話ですね
by CountryBoy (2011-06-26 18:54)
このお話は本当に悲しすぎます。餓死はとっても辛いそうですね。
みんな人間がしでかした事で幼気な動物が酷い目に遭うのです。あの巨体が息絶えるまで空腹で苦しむ姿を想像したくありません。でも、考えたくないけれどその様子が目に浮かんで胸が痛いです(涙)
今回の福島原発事故でお置き去りにされたペットや家畜の姿とダブります。
by ponnta1351 (2011-06-26 20:31)
ほんとにかわいそうで悲しすぎるお話でやすよね。
by ぼんぼちぼちぼち (2011-06-26 20:52)
いつでも人間の愚かな行いの犠牲になるのは動物たち・・
どうぞ、彼らの魂よ、安らかに
by rantan-nya (2011-06-26 22:24)
タイ国にいる にゃんはいま チャン島というところに
ダイビングで来ています
このチャンとは タイ語でゾウという意味で ここはゾウの島です
観光用で ゾウに乗って 公道を歩いたり ジャングルに入れます
そんなところにきているので かわいそうな 上野のゾウの お話は
なおさら 忍びがたいと思います。
by にゃん (2011-06-27 19:29)